下宿とは何か
みなさんは「下宿」のことを知っていますか。
下宿ということばを聞いたことがある人は多いと思います。しかし下宿の意味をしっかり理解している人は少ないかもしれません。そこでこのページでは「下宿」の基本知識を説明します。
学生生活や社会人生活を行うときには下宿をする人もいると思います。そのような場合に下宿のことを思い出してほしいと思っています。
まずは下宿の意味を説明します。下宿とは法律上では旅館の一種です。下宿は形式的には旅館の経営者が1ヶ月単位で部屋を貸して宿泊料をもらって宿泊をさせる旅館であるといえます。一見するとアパートなどの契約と同じように見えますが、厳密に考えると下宿とは1ヶ月ごとの契約で旅館に宿泊しつづけている形になります。多くの場合で下宿の契約単位は1ヶ月です。1ヶ月ごとに宿泊料として下宿代を支払います。下宿は法律上では旅館ですので食事や掃除の提供がある場合があります。このような点で下宿はアパートとは少し違います。
かつては多くの下宿がありました。たとえば下宿は学生や社会人に利用されてきました。そのため多くの下宿は大学や工場などの近くに建設されました。高度経済成長の時代には地方からたくさんの若者が進学や就職のために都会に出てきました。そのころは現在とは違い、安価なワンルームマンションなどはありませんでした。そのため地方から出てきた若者の住まいとして下宿がたくさん建設されていきました。下宿はそのため大学や工場のまわりに建設され、そこから大学や仕事場に若者が出かけていったのです。
下宿では多くの場合、食事の提供がされます。食事代は部屋代とあわせて宿泊料として毎月支払うことになります。下宿は旅館の扱いですので門限が設定されていることがほとんどです。門限を過ぎた場合には下宿の建物に入ることはできません。また、お風呂や食堂などは共同の利用になる場合が多いです。大きな建物のなかにたくさんの部屋が並んでいる形式の下宿が伝統的です。